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さいおうしつば

 「塞翁」とは中国の北方の塞(とりで)の近くに住んでいた老人です。ある時、塞翁の飼っていた馬が塞の外に逃げ、それを隣人がなぐさめると、塞翁は「そのうち良いことがあるさ」と答えました。やがて逃げた馬が良馬をつれて帰ってきました。隣人が祝うと「いずれ禍が来よう」と言いました。予期したとおり老人の息子が落馬し足が不自由になりました。隣人が同情すると「これもいずれ福となる」と答え、その通り息子は徴兵をまぬがれました。この故事は人生の幸、不幸は予測できなく、いたずらに一喜一憂すべきではないということです。
 私は占いが好きで、生年月日や血液型、星座などの占いコーナーをよく読みます。良いことがあると書いてある日は何かウキウキとし、最悪な日ですなどとあれば、一日中憂うつな気分になる時があります。まだまだ人間が出来ていない証拠だと思います。
 しかし、行政は違います。堅実性が大切です。国の政策に地方が翻弄(ほんろう)される一面があると思います。かつての石炭政策や農業政策、規制緩和などが今の地域の閉塞感を生みだしていることに関連していないとはいえません。昨年末に新しい政権が誕生しました。円安や株価の上昇で景気の期待感が高まっています。巳年は金運のよい年といわれますが、あのバブル景気が始まったのも巳年だったそうです。今後も国の政策をしっかりと見極めながら、どの様にすることが市民の皆さんのためになるのかを第一に、地に足をつけた行政運営を進めたいと思います。
 「人間万事塞翁が馬」です。

広報たきかわ2月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。


最新更新日時:2013年1月25日

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