トップ > の中の秘書室 > の中の 市長コラム「平穏無事」

へいおんぶじ
『何事もなく穏やかで安全なこと。』

 滝川市の歴史を語る時、石狩川と共に歩んだ歴史と言っても過言ではないと思います。屯田兵によって開拓される以前から、石狩川は水運に活用され地域の経済発展の礎となりました。開村以来134年、日本で2番目に大きな河川である石狩川は、大きな恩恵を与え続けてくれています。豊富な水は人々を潤し、美田良圃は良質な農産品を生産し、河川敷を活用したグライダー滑空場やゴルフ場は、人々に憩いを与えています。
 しかし、石狩川は時には人々に襲いかかり、幾度となく氾濫し、住民は大きな被害を受けて来ました。その度に築堤やダムを建設し、暴れる川と闘ってきたのです。ある意味石狩川との歴史は治水の歴史だったのかもしれません。
 最近の異常気象により、各地でゲリラ豪雨による洪水の被害が報告されていますが、幸いなことに滝川市においては昭和56年以降は洪水に見舞われていませんでした。その結果として当時の体験者の減少から、防災担当者の育成が急務となりました。そのようなこともあり、石狩川流域にある46市町村が一致団結して石狩川と向き合う目的で「石狩川流域圏会議」が3年前から発足しました。これほど大きく広い流域にある全ての市町村が参加し、防災や観光、そして環境問題などで協議する会議は非常に貴重であり注目を浴びているところであります。防災担当者の育成も順調に進んでおり、市町村間の連携もさらに強固なものになってきています。「平穏無事」な今だからこそ、いざという時の備えをしっかり行ってまいります。 

広報たきかわ7月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。


最新更新日時:2014年06月26日

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