トップ > の中の秘書室 > の中の 市長コラム「万劫末代」
『遠い先の世まで。永遠に。』
夏はイベントシーズン。さまざまな催しが開催されているところで、7月末には札幌ビアガーデンにおいて、滝川の観光PRの機会がありました。その中であるお客様から「滝川の観光なんて見る所何にもないでしょ」との声をいただきました。私は、菜の花やグライダーの話をさせていただきながら、私たちのPR不足との思いとともに、観光についての概念の違いを感じました。それはまだ観光とは温泉や風向明媚(ふうこうめいび)な所を訪れるものだという考え方が多いということです。
しかしながら、観光とは「光を観る」と書くように、それぞれの地域の素材や特性を生かし、まちの魅力を提供することではないでしょうか。滝川を訪れた方々が、食や体験学習を通じて喜びや感動を体験していただく。それがこれからの観光であると私は考えています。
今、我がまちは「国際観光」ということで香港や台湾からのサイクリストの方々に来ていただいていますが、私たちが普段何気なく見ていた田園風景に大感激されています。グライダーへの関心も高まり、空の散歩を楽しむ方も増えています。
滝川のさらなる魅力を生み出す努力も、たきかわ観光協会をはじめとする民間の皆さんで進めていただいています。しかし最も欠かすことができないのは「おもてなしの心」であると思います。市民の皆さんが滝川に訪れる方々に、常に「おもてなしの心」を持って接することが観光の原点かもしれません。
「万劫末代」先人たちは観光にもつながる豊かな大地を残してくれました。私たちは、大いなる知恵を持って何を後世に残せるのでしょうか。
広報たきかわ9月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。