トップ > の中の秘書室 > の中の 市長コラム「無我夢中」
『あることにすっかり心を奪われて、我を忘れてしまうさま。』
私は趣味はと聞かれると映画鑑賞ですと答えています。映画が好きになったきっかけは父だったと思います。私が幼いころは市内に映画館が6館あり、今の市役所のところにあった日活や現在は東映ビルとなっている東映の映画館によく父に連れていかれました。小・中学生のころは名店ビルのテアトルで怪獣映画や若大将シリーズを、東京での大学生活の時には暇をみては無我夢中と言えるくらい映画館に足を運んでいました。映画は社会の窓と言う方もいますが、さまざまな世界を見たり、人生を疑似体験したりと魅力にあふれていました。私の人間形成にも大きく影響があったと思います。
最近空知をテーマにした映画が話題です。芦別を舞台とした大林監督の「野のなななのか」と岩見沢のワイナリーを題材とした「ぶどうのなみだ」の2本です。空知が脚光を浴びるのはうれしいことですし、地域の活性化に結び付けばと思います。そして今、滝川市でも短編映画のロケが行われています。滝川駅前商店街のまちおこしをテーマにした「シャッター×シャッター」という作品です。中鉢貴啓さんという明苑中学校出身の方がふるさとへの思いを込めて取り組んでくださり、登場人物でもある絵本作家のそらさんが撮影のために空き店舗のシャッターに絵を描きました。それがすてきなんです。今もその絵を背景に写真を撮る方が大勢来ていますが、ぜひ一度商店街に足を運んでご覧になっていただきたいと思います。撮影は来年2月のたきかわ紙袋ランターンフェスティバルまでの予定です。作品の完成が楽しみであります。そして新しい息吹を感じます。
広報たきかわ11月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。