トップ > の中の秘書室 > の中の 市長コラム「明鏡止水」

めいきょうしすい
『邪念がなくすっきりと澄み切った心境。』

 いよいよ師走、一年が過ぎる速さにさまざまな思いが。
 最近は同窓会が続いていました。一つ目は高等学校全体の同窓会です。札幌と滝川で交互に2年に1度開催されています。今年は滝川大会ということで大勢の先輩・後輩が集っていました。大先輩からの昔話やクラブの先輩との久々の再会。とても楽しい時間でした。
 二つ目は同期だけでの同窓会でした。還暦同窓会ということもあり、東京から駆け付けた者もいる盛大なものでありました。42年ぶりに会う人もいて、名前を聞いてもピンとこず遠い記憶をたどるゲームのようでもありました。年相応に頭に白い物が交っていたり、ふくよかなお腹になっていたり。話題は子どもや孫の話、仕事や趣味の話、果ては薬や病気の話でありましたが、宴(うたげ)が進むにつれ、あだ名で呼び合い懐かしい昔話に花が咲きました。仕事のために、家族のために、みんな頑張っていました。必死にひたむきに生きてきた者が、ふと自身を振り返り元気をもらう機会を与えてくれるのが同窓会なのかなと思いました。
 岩橋英遠先生のことばに「ふるさとは山でも川でもない事が分かって来ました。自分の過去を記憶して呉(く)れる人々の住んでいる処(ところ)、それがふるさとです。」という一節があります。同期の仲間たちにふるさとを感じ、滝川をふるさとと思ってくださっている方々のためにも、さらにすばらしいまちづくりを目指さねばとの思いを強くしました。
 昔のガキ大将たちの宴は深夜におよびました。これでは古希になっても「明境止水」の境地に達することはないでしょうね。

広報たきかわ12月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。


最新更新日時:2014年11月26日

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